列島を襲う大寒波。道路では立ち往生の車が長い列を作り、駅のホームは帰宅難民で溢れます。
いつも雪が降らないところに住む人は、さぞかし消耗していることでしょう。
もう寒波で消耗したくないあなたに、雪国の住人から本気の寒波対策をお届けします!
本気の寒波対策①寒さに備えておこう
寒波は突然やって来る!ように見えて、わりと天気予報が当たります。
国内のニュースで「最強寒波」や「大寒波」などの文字を見たら、まず寒波がやってくると思っておきましょう。
当日になって慌てないように、事前に準備しておくことが大切です。来る寒さに備えて用意しておきたい対策グッズをシェアします!
スノーブーツ
雪国以外の人はほとんど持っていないスノーブーツ。雪道を歩くなら、これがないと話になりません。
滑りにくい靴底はもちろん、耐寒性、防水性に優れているスノーブーツがないと、転んでケガをしたり、しもやけになって痛痒い思いをすることになります。
数あるスノーブーツの中で、雪国の民が愛用しているのがSORELのスノーブーツ。もっとも見かける「カリブー」の使用限界気温の目安は-40℃!日本なら大体これで大丈夫でしょう。
寒波におすすめのブーツはSOREL!
ちょっとお高いけど、かなり丈夫で冬場に毎日履いても軽く10年は使えるので、元は取れるはず。
スタッドレスタイヤ
よくノーマルタイヤにチェーンを巻いている車を見かけますが、雪が降ったらあんなものは何の役にも立ちません。雪道ではスタッドレスタイヤ一択です。
雪国以外に住んでいれば、ほぼ使うことのないスタッドレスタイヤですが、実はスタッドレスタイヤってレンタルできるのを知っていますか?
一部ですが、タイヤ専門店やカー用品店、ガソリンスタンドなどでレンタルサービスを行っています。1泊2日1万円(軽自動車)前後から借りられるので、どうしても車を運転しなければならないのなら、レンタルを検討しましょう。
カイロ
カイロは何かと役に立つので、ぜひ用意していただきたい寒波対策グッズです。
停電や立ち往生に備えて、できれば充電式ではなく使い捨てカイロを用意しましょう。貼るタイプ、貼らないタイプの両方があると最高です。
カイロを体に貼るときは、背中や下腹部など、大きな血管が通っているところに貼ると効果的。二の腕もかなり体が温まるのでおすすめです。
バッグや車の中に何枚か用意しておいて持ち運ぶと、いざという時に安心です。家での停電にも備えて使い捨てカイロは必ず持っておきましょう。
マイボトル
温かい飲み物は、身体を温めるのに欠かせません。しかし寒波が来たときには、店頭の飲み物が売切れたり、そもそもお店までたどり着けないことがあります。
マイボトルに温かい飲み物を入れて持っていれば、いざという時にも困りません。帰宅前にも会社で温かい飲み物を補充していくと安心です。
温かい飲み物を入れてはいけないボトルもあるので、使用にあたっては説明書をよく読んでください。
寒い日のランチ用に、スープジャーで熱々のスープを持って行くのもおすすめですよ!
本気の寒波対策②車に積んでおきたいもの
寒波のときに怖いのが車での立ち往生です。万が一、車で動けなくなってしまった場合に備えて、車に積んでおきたいものをシェアします!
スコップ
雪だまりにタイヤがハマったり、大雪の中で車内に待機しなければならなかったりした時のためにスコップを積んでおきましょう。
雪かき用じゃなく、ガチのスコップね!
雪かき用のプラスチック製のスコップは破損して使い物にならないことがあるので、スチール製などがおすすめ。折り畳み式だと場所を取らないのでなお良しです。
立ち往生しているときに暖気目的などでエンジンをかけるときは、必ずマフラーが雪に埋もれていないか確認して、雪がかぶっていたらスコップで取り除いてください。一酸化炭素中毒を予防します。
携帯用トイレ
立ち往生に備えて、携帯用トイレを積んでおくと心に余裕が生まれます。
ホワイトアウトになっているようなときは、車の外に出て用を足すのはかなり危険。
かといって水分を控えると、エコノミークラス症候群などの危険も生じます。安心して水分が摂れるように、携帯用トイレは必ず車に積んでおきたいですね。
携帯用トイレは、停電や水道の凍結トラブルの時も役に立つので、ぜひ用意しておきましょう!
ブランケット
車に閉じ込められたら、一酸化炭素中毒の防止やガソリンを節約するために、エンジンを切るのが定石です。
極寒の車の中で暖房もなく過ごすなんて考えられませんが、予想外のことが起こるのが寒波。
暖かいブランケットを車に積んでおくと安心です。多少場所を取ってしまいますが、大きめのサイズを用意するのがおすすめ。
カイロを貼ってブランケットに包まれば、寒い中でもわりと暖かく過ごすことができます。
ブランケット以外にも、防災グッズとして寝袋を積んでおくのもおすすめです。
モバイルバッテリー
いざという時にスマホの充電がないと大いに困ります。モバイルバッテリーは停電時にも役に立つので、一台は常備しておきたいですね。
災害時に役だつモバイルバッテリーの容量は20,000mAhほどあれば安心が、容量が大きくなると当然本体も大きく重くなります。普段から持ち歩くため軽いものが良いという人は、最低でも5,000mAhを目安に購入しましょう。
ライト機能やラジオ機能が付いているモバイルバッテリーがありますが、基本的にはスマホに充電があれば事足りるので、個人的にはシンプルなバッテリー機能のみのモバイルバッテリーで良いと思います。
本気の寒波対策③停電に備えよう
寒波によって大雪が降ると、送電線が切れたりして停電になることがあります。家にいるから安心と思わず、停電にも備えておきましょう。
カセットコンロ
真冬の停電でお湯が沸かせないのは死活問題です。電気しか熱源がない家は、カセットコンロが一つあると安心です。
たとえ数時間の停電でも、温かい飲み物や食べ物があるのとないのでは、不安やストレスのレベルが大きく変わります。
灯油ストーブや薪ストーブなどの本体が熱くなって調理もできるような暖房器具があれば良いですが、寒い地域に住んでいなければ持っていませんよね。
火があれば温かいご飯が食べられますし、お湯が沸かせれば湯たんぽだって使えます。ぜひともカセットコンロは用意しておきましょう!
保温ポット
保温ポットがあると、何度もお湯を沸かさなくて済むので便利です。いつでもお湯が使えるっていうのはかなり重要ポイント。
停電時のみならず、電気代高騰の折にも電気の節約が出来るので、家に一つはあると助かるアイテムです。
【大寒波】絶対にやってはいけないTOP5
寒波っていってもたいしたことないっしょ?と思っているアナタに、雪国の民から「寒波のときにやってはいけない事」を共有させていただきます。
寒波ナメたらダメ、絶対
お湯で雪や氷を解かす
雪や氷はお湯をかけて溶かしてはいけません。長い時間太陽が当たる場所なら百歩ゆずって良いですが、日陰で気温が上がらないところでお湯をまいた日には翌朝スケートリンクが出来上がります。
さらに雪でも積もって氷が隠されようものなら、超危険なトラップが完成してしまいます。面倒ですが雪かきをしてください。
側溝に雪を捨てる
雪かきで困るのが、どかした雪をどうするの問題。「側溝に入れちゃえば融けるでしょ!」と思うでしょうが雪を融かすほどの水量がありますか?
雪でせき止められた水が溢れて、道路を凍らせると非常に危険です。本当に、本当に邪魔ですが敷地内に置いておきましょう。雪だるまでも作ってみれば、少しはジャマ度が下がるかもしれません。
雪国だと雪を捨てられる側溝がありますが、非雪国にはおそらくないので、側溝に雪を捨てるのはやめておきましょう。
蛇口をしっかり閉める
不凍栓がない水道管は、蛇口をしっかり閉めてしまうと破裂することがあります。もったいない気がしますが、ポタポタと水がでるくらいには緩めておいた方が良いでしょう。
万が一破損してしまった場合には高額の修理費用が掛かることがあります。それに比べればまだ水道代の方が安上がりなので、心配な場合は水を出しっぱなしにしておくことをおすすめします。
凍結した水道を融かそうと、お湯をかけると破損する可能性が高くなるので、自然に融けるのを待ちましょう。
頑張る
大寒波に襲われたとき、頑張っても良い事はありません。頑張って登校、通勤をした結果、ケガをしたり、事故に巻き込まれたりしてはたまりません。
難しいかもしれませんが、頑張らずに休んでしまうのも大切。もし出かけると決めたときでも、「無理だと思ったら引き返す」「遅刻はいたしかたなしと思う」など、諦めることも身を守るためには必要です。
己を過信する
寒波のときには、自分の能力(とくに運転の腕前)を過信してはいけません。雪国でも、雪道をナメていつも通りに走った挙句、横転したり側溝に突き刺さったりしている車が数多く見られます。
いつもと同じブレーキのかけ方では止まれませんし、同じスピードでカーブは曲がれません!その車間距離でいたら事故を回避するのは不可能なのです!
己のドライビングテクニックを過信せず、とにかく安全運転を心がけてください。