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痔は勲章である。

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※出産、排便がらみの記事となります。
苦手な方はご遠慮下さい。

痔は勲章である、という話。

私は痔主である。
主歴は6年。

そこそこのキャリアやんけ。

たまにこんなツイートをしているが、つぶやくネタがない訳ではない。

本当に尻のコンディションが悪いのだ。

私が尻を病んだのは娘がまだお腹にいる頃。

「便秘」というものを体験した事に始まる。

便秘はたいそう苦しいと聞いてはいたが、毎日快便の私には想像すらできず、わが身に起きて初めて実感する。

便秘、やべぇ。

なんとウンコが出ないのだ。

トイレに籠りなんとか出したそれは、まるで小石。

29年間便秘知らずで生きてきた人間にとっては拷問の様な数か月間だった。

下剤が使用できないという無理ゲーの中、便に水分を集めるというマグネシウムを飲み、水をがぶ飲み。

数日に一回、トイレで涙を流しながらウンコを産み落とす私はきっとウミガメのごとく美しかったに違いない。

そうでも思わないとやってらんない。

気づけば肛門に小豆大のイボが出来ていた。

便秘とイボに悩まされながら、下剤が使える唯一の瞬間が訪れる。

そう、出産。

下剤を使い、久しぶりに便を出し切ってスッキリ爽快な私を再び強烈な便意が襲う。

 

てらしー
てらしー
ちょ…

またウンコ出そうです。

 

助産師さん
助産師さん
うーん、子宮口開いてるし…

それ赤ちゃんだね!

 

てらしー
てらしー
え!?

いや!これはダメだと思う!

分娩室でウンコとか嫌だ!!

 

助産師さん
助産師さん
大丈夫大丈夫!

みんなそう言うけど赤ちゃんだから。

ウンコ出ないから!!

万が一出ちゃっても大丈夫!!

 

いやーーーーー!!

 

信じられないくらいウンコを連呼しながら分娩室へ向かう妊婦と助産師。

絶対にウンコだと思い込んでいたものは本当に赤子だった。

 

無事に娘を産み、「コレで便秘ともオサラバか。痔もすぐに治して…」などと思っていた瞬間…

医師
医師
ちょっと縫いますね~

お尻の方まで裂けちゃったんで。

 

え…

裂け…

ワイの肛門オワタ。

 

そう、この傷だらけの肛門は勲章なのだ。

約10カ月お腹で子を育て、産んだという証。

これは勲章…。

そう言い聞かせながら、今日も今日とてボラギノール。

 

ABOUT ME
てらしー
長野のド田舎で、娘と暮らすシングルマザー。 ひとり親家庭からお役立ち情報を発信!